では、前回、前々回に引き続き、皆様がお持ちの「整体院のあるあるイメージ」についてまだまだ書いてみたいと思います。
繰り返しになりますが、くれぐれも、私の主観なども入ってくるので毒舌の場合はご了承ください(笑)
○中国系、気功系など、少しとっつきにくいイメージ
筋肉や骨、血流と同様に、「気」や「エネルギー」など目に見えないものを大切にしている整体師さんは少なくありません。身体(肉体)は触れる、見える物体ですが、その中に魂、心、気、エネルギーが入って、「生きている」ということかと思います。言葉も同じですね。目に見えないものですが、計り知れない力を持っています。
分かりやすくするため、簡単に書きますが、鍼灸治療で聞く、「経絡=簡単に言うとツボ」は「気」が出入りする所と考えられています。その数なんと、365個。国家資格を持ったマッサージ師(指圧師)は、その経絡(気の出入りする場所)を刺激することで、患者さんの気の流れと血の流れをコントロールし、身体の痛みだけでなく、内臓疾患の治療までも行います。鍼も同じような考え方です。鍼といっても、たくさん流派があるのですが、経絡鍼灸の場合、中国鍼灸のように深くはさしません。表層を流れている、気の流れをコントロールするために鍼をさすので、深くさす必要がないのです。鍼灸も歴史があるもので、医学的に確立されているものですから、「気」が目に見えないからといって「うさんくさい」と評する人はあまりいません。
が、「気功」の場合はまだまだ「怪しい」イメージを持っている人が多いようです。確かに、目に見えないものですから仕方ないですね。本来、「気功」は、気功師がもともと持っているパワーやエネルギーも大切ながら、知識と修行がいります。なので、気功の学校で、修了書を短期間で取得したり、高いお金を出して「気の使い方を伝授してもらった」という人が「気功師」として開業してるとなると、、、正直、私も「大丈夫なのかな・・・」と思ってしまいます。外から見ただけでは、本物なのか偽物なのか区別がつきにくいですしね。
当院に来院されている患者さんも、『過去につらくてつらくて頼るとこがなかったので「気功」に頼った。遠隔治療というものを受けたけど、正直よくわからなかった、、、気功って効くんですかね?。。。(苦笑)』と、話されていました。でも、その気功院は相当人気があったようですから、「効く」患者さんには効くのだと思います。
客観的には、「気功」にせよ、なんにせよ、あまり大きなことを言いすぎている人のことをそのまま鵜呑みにするのはよくないかも、と思います。患者さんは身体も心もやはり少し弱っています。その患者さんに対して、元気づける力強い言葉をかけるのはいいことですが、操るようなことを言ったり、脅したりすることは少し違うかな、と少し疑えるくらいの心の余裕を持って、受けてみるというのがいいのかもしれませんね。
でも、整体師にせよカイロプラクティックにせよ、やはり「患者さんに改善してもらいたい」という気をもって施術をしている先生と、他のことに気を取られながら施術をしている先生とでは、患者さんの治りはちがうと感じます。
次に続く。。。
院長おおしま